子どもが生まれてからというもの、おでかけ先はつい“子ども中心”に。
けれど、たまには大人も満たされたい。そんな気持ちで訪れた京都で、親子そろって心地よい一日を過ごしました。
ロームシアター京都「京都モダンテラス」でランチを
最初の目的地は、ロームシアター京都の2階にあるレストラン「京都モダンテラス」。
この建物は1960年に前川国男が手がけた京都会館をリニューアルして誕生したもの。天井高5.7mの大空間は、陽光が差し込み、椅子やソファのバリエーションも豊富。子連れでも安心して座れる余裕がありました。

開店と同時に入店したので、ベビーカーごとゆったりローソファ席へ。
子どもメニューはないものの、ポテトフライ(元々ついている七味は別添えにできます)があったのはありがたい。
大人は「炙り魚介のパスタ 〜柑橘の香り〜」と「3種の魚介ミックスフライ エビマリネ添え」を注文。



「立地が便利だから、味はまあ普通だろうな…」なんて思っていたら、きちんと美味しい。空間に助けられただけでなく、味で嬉しい裏切りを受けました。
ソファ席のおかげで子どもも落ち着いて食べられ、親としてはホッと一息。アラカルト派は早めの入店がおすすめです。
ただ、休日は混み合うので、確実に席を確保したい方は予約がベターかも。ちなみに予約はコースのみとのことです。(3800円で前菜、メイン、デザート、コーヒーまでついています)
京セラ美術館で、草間彌生の世界に没入
ランチの後は徒歩数分、メインイベントの京セラ美術館へ。
1933年に竣工した歴史的建築を、2020年に青木淳+西澤徹夫がリニューアル。重厚感と現代性が交わる建物は、それ自体がすでにアートのよう。
ちょうど開催されていた草間彌生展は、親子で楽しむのにぴったりでした。

カラフルな水玉や大きなかぼちゃの版画たち。わが子は「ぼうしだ!」「かぼちゃ見に行く!」と目を輝かせ、私自身も改めてそのエネルギーに引き込まれます。
もちろん美術館特有の“静けさ”に気を使う場面もありましたが、再入場が可能だったので助かりました。フォトスポットも用意されており、並んで撮った一枚は良い記念に。大人にとっても、子どもにとっても「特別な体験」となりました。
グッツもかわいかったのですが、直島に行く時に買おうかなと我慢。。。ステッカーだけ購入しました!
↓このキーホルダーをめちゃくちゃ迷いました。
4. 町家リノベのカフェで、ひと休み
アートを堪能したら、少し歩いて「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」へ。
築100年以上の京町家を、スキーマ建築計画がリノベーションし2018年に誕生。京都らしさとモダンな感性が調和した空間は、外観からして特別感があります。
観光客でにぎわっていましたが、席数も多く回転が早いため、少し待てば座れました。
子どもには「ベビチーノ」(子供用のメニューで、中身はミルク。ホットかアイスを選べます)。
大人は少し変わったドリンクをと、「ノラコールドフォーム」(チコリとケーンシュガーを加えたまろやかなミルクコーヒー)と「ノラフロート」(同じベースにアイスを浮かべた甘やかな一杯)をチョイス。
抹茶パウンドケーキを分け合えば、子どももニコニコ。

このノラコーヒーが美味しかった!こういうカフェに来るといつもカフェラテで、少し飽きていたのです。ほんのりした甘さとチコリの風味でコクを感じられるけど、クセがありすぎないところもGOOD。
ブルーボトルコーヒーの創業者が、人気商品の1つであるアイスラテに代わる美味しいミルクコーヒーを創りたいという思いから生まれたブルーボトルのおすすめドリンクらしいです。
↑楽天でもこちらのカフェオレベースが購入できるよう。ノラベースと牛乳を1:1の割合で割るだけでお店の味が自宅でも楽しめます。
店内はざわざわとした賑わいがありつつも、スキーマ建築らしいシンプルな素材感が空気を整えてくれていて、不思議と落ち着けました。

親子でカルチャーに触れる時間を
ゆったり空間の京都モダンテラスでランチを楽しみ、美術館でアートに触れ、京都らしいブルーボトルコーヒーでほっと一息。
岡崎エリアを歩いただけで、子どもも大人も、それぞれに満たされる一日になりました。
「子連れだから美術館やカフェは難しいなあ」と感じることもあるけど、気にしすぎは良くない。ちょっとした工夫は必要だけど、親子で楽しめるのが一番!きっと子供の刺激にもなります。
次の週末は、親子で少し遠出して美術や文化に触れてみませんか。