シンプルなのに、記憶に残る。「Patisserie chez chichi(パティスリーシェ・シシ)」のクッキー缶

美食家の友人から届いた贈り物

ある日、グルメな友人から内祝いとしてクッキー缶が届いた。

この友人とは、いつも最近見つけた美味しいスイーツやレストランの情報を交換し合っている。

そんな友人から届いたのだから、どうしても期待してしまう。

深いネイビーの缶に、金色の上品なロゴ。

初めて見る「chez chichi(シェ・シシ)」という名前に、心が躍る。

そっと缶を開けると、中には、バニラとショコラのサブレが交互に整然と並んでいた。

一見とてもシンプル。だけど、ひと口食べて驚きの声が出た。

「え?めちゃくちゃ美味しい…!」想像を超える別格の美味しさだった。

バターの香り、食感、口の中でのほどけ方。そのどれもが静かに、けれど確実に記憶に残る。

噛むたびに香りが広がって、余韻が長くて、明らかに他のクッキーとは違う。

この“余白”のある味わいに、ぐっと心を掴まれてしまった。

Boîte Sans-nom(サンノン缶)バタークッキー”サンノン”と”サンノンショコラ”の詰め合わせ(18枚入り)


あまりの美味しさに、思わずInstagramでお店を探した。

「福岡・警固の小さなパティスリー」。すぐには訪ねられない距離に、少し肩を落とす。

けれど次の瞬間、思わぬ知らせが目に留まった。

阪急うめだ本店の催事で、期間限定の出品中。

迷わず、予定を調整して足を運ぶことにした。

Petit four-sec(プチフールセック) ¥4,900 (税込)10種類の焼き菓子がぎっしり詰め込まれている。

そこで出会ったのは、ひとまわり大きなクッキー缶。

クラシックなデザインの缶を開けると、まるで宝石箱のように詰まった多彩なクッキーたち。

ひとつひとつが異なる食感と風味を持ちながら、全体に品のある統一感があって、どれも妙においしい。

一見脇役のように見える、小さな絞り出しクッキーも印象的だ。

控えめな佇まいなのに、口に入れるとふわっと広がるカカオの香りと、軽やかな食感に驚かされる。

甘さはごく控えめで、カカオの余韻がすっと残るような、大人っぽい美味しさ。

ナッツをまぶしたロールクッキーは、ざくざくした歯ざわりと香ばしさがクセになるし、

真ん中にジャムがのったレトロな見た目のクッキーは、バターのコクにフルーティーな甘みが重なって、くどくない爽やかな印象。

どれも完成度が高くて、ひとつひとつにきちんと“役割”があるような印象。

けれど、やっぱり一番好きだったのは、最初の缶にも入っていた2種類ーサンノンのナチュールとショコラ。

どちらもほろほろとほどける繊細な食感で、食べたことのある定番のバタークッキーのはずなのに、まるで初めて出会うような印象の強さがあった。

何気ないのに、忘れられない。その感覚が、ずっと残っている。

“可愛い”でも“映える”でもなく、

「ただ、美味しい」その一点で人の心を動かすお菓子が、そこにある。

クッキーを口に運ぶたび、ふっと肩の力が抜けるような、そんな瞬間が訪れる。

贈りものにも、自分へのご褒美にも。

記憶に残る、とっておきのクッキー缶だった。


【お取り寄せ情報】

■ 公式サイト:パティスリー シェ・シシ公式サイト

■ オンラインショップ:パティスリーシェ・シシ オンラインショップ(BASE)

@patisserie_chezchichi

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